朝7時に起きたときまだ雨がぱらついていた。これくらいだったら何とかなると、早速準備に取り掛かり、出発した。この日は、姫路城までは何も予定が無かったのでひたすら自転車をこいでいった。(でも実はまだかかとの痛みは引いてなかった。)そしてこの日から持ってきた地図も中国・四国地方のものから関西地方のものへと変わった。「だいぶ来たなぁ。」そう実感した。姫路城に行く途中「古墳公園 2.5km」という看板があったので、寄ってみることにした。でも、2.5km地点に着いたときまた「古墳公園 2.5km」という看板があり、かなりだまされた。結局5kmぐらい走らされて着いたが、箱式石棺が露出した古墳群で小ぢんまりとしていてショック倍増。すぐに、遅れを取り戻すため姫路城に向かった。そして着いたのは3時ごろ。市街地に城壁が残っていて、その中にマンションやらいろんなものが建っていて驚いた。姫路城(別名白鷺城)はかなりいい!!ここも世界遺産に登録されたこともあって立派だった。まだ修復作業中だったけど、とてもきれいだった。姫路城には結構な人が来ていて、外国の人もたくさん目にした。多くの時間をここで費やしてしまったので、今日はこの近くにテントを張るところを探した。ちょっと先に行ったところに壇場山古墳があり見ることにした。その先に健康ランドなるものがあり、そこでは2000円で泊まれると地図に書いてあったので、中に入るとそこの従業員たちが僕らを見るなり何か汚いものを見るような目で見た。かなり僕らも、気分が悪くなったけど、泊まれるかどうか聞いてみた。その答えは、案の定好意的な返答ではなかった。はなから「あんたらなんかが泊まるようなところではない」、といった風な口調で半ば追い返されたような形になった。そりゃ、ぼくらは今まで自転車で旅をしてきているのだから汚いのは当たり前で、僕たちも分かっていたけど、それをあからさまに顔に出して応対された。
こんなところなんかもう二度と絶対に泊まりもしないし、風呂なんか入ってやるものか。風呂に入るだけで、1000円もかかる。高すぎだ。そんなことがあり、気分は最悪。そして、壇場山古墳まで戻りそこにテントを張ることにした。古墳の上で寝るのは初めてだ。