プロローグに戻るよ。
2001年 春先

ふぅ〜。やっと、書き終わった。一つの旅をまとめるのも大変だな。しかも旅をしていたときに書いた日記が、無くなって、思い出しながらまとめたのでかなり時間がかかった。でも、こうしてまとめていると、「あんなことあった」「こんなこともあった」とか、次から次へと思い出して、旅をした後にこのようにまとめてみるのもいいかなと思った。

 去年(2000年)の夏に鹿児島から別府まで自転車で旅をしたのと今回の旅を合わせると、九州の先から中部まで自転車で来たことになる。そのうち、日本中を廻りたいと思っているけど、ん〜どうかなぁ。それはさておき、こうして旅をしながら、いろんなことを経験した。現代は、車や電車、飛行機といったものがあり、遠くの場所に行くのに大幅に時間が短縮できるようになった。でも、目的地までの過程やその間にある思い出といったものが、失われている。人は、自分の足で歩むことを忘れ、他のものに流されながらそれが楽でよいと思っている。特に日本人の観光というもの。これは、ただ単に有名なところを部分的に見てお土産として買い物をしてくるだけ。それで、「旅行した」と思っているのだから、あきれたものだ。そうではなく、いろんな乗り物も利用してもいいけど自分でいろいろ考え、行動していくことが、「旅」だと思う。たまには寄り道だっていいと思う。そうやって「旅」は、自由でなくてはならない。危険なときもそりゃある。でも、そんなことを考えていては、何も始まらないし、何も変わらない。僕は、この旅をしてきていろんなものを見てきた。特に人というもの。僕たちを見て応援してくれる人、話し掛けてくる人、丁寧に道を教えてくれる人、果物とかいろんなものをくれる人など。でも中には汚いものを見るかのように僕らを見る人、馬鹿なことをしているとあざけ笑っている人といった人たちもいる。後者は都会と呼ばれるところに多い。やっぱり住んでいるところの環境がそうさせているのかな。



 でも、大阪は道は悪いけど人は良かった。さすがは商人の街といったところか。しかし、前者と後者の比率でいうと後者のほうが大部分を占めていた。あと、車という存在。車の排気ガスのせいで半日も道路を走っていると、顔が真っ黒になる。これは本当にひどいものだと痛感した。日頃は目に見えないためあまり感じないけど、かなりの量の排気ガスは空中に散布していて我々に影響を与えているのではないかと思った。それから話は変わるけど、一つ失敗したことがあった。それは、前のとき荷物を多く持ちすぎて辛い思いをして、今回は少なくしていったら、まだ寒いから荷物が多くても汗はかかないし、防寒具をあまり持ってないかなかったためにかなり寒い思いをした。まぁそれも思い出かな。

こうして旅をすることでいろんなものを見て、いろんなことを感じる、それが大切なんじゃないかな。