プロローグに戻るよ。
2001年 春先

 さむい。寒い。サム〜イ!!久しぶりにめちゃめちゃ寒い朝を迎えた。霜がテントの中にも降りていて、外は真っ白だった。かじかんだ手でテントをたたみ、8時に出発した。もう実家は、すぐそこまで来ている。今日中には着きたいと思っていた。道はいたって楽なほうであった。一番の難所は鈴鹿峠。ここは、親父曰く、かなりきついらしい。でも、ちょっと登りにはいって、「峠はまだだろう。」「もうちょっとかなぁ。」「いや、まだまだ。」と、思いながら登っていったら、いつの間にか峠についていた。……すんげぇ楽だった。これで三重県に入る。峠を下る道はかなり急勾配で、三重県側からは登りたくはないと思った。それから、道沿いにサルの群れを発見。こんなところにサルがいようとは。そうしている間に、いつの間にか四日市に着いていた。やっぱり下りは早い。でも、ここから最悪な道路へと変わっていった。四日市から名古屋へと続く道国道23号線(通称:名四国道)。僕は、なるべく早く着こうとこの道を選んだのだけど、やはり車は多く乗用車やトラックが引っ切り無しに通り、排気ガスで肺が真っ黒になるんじゃいなかと思うほど空気は悪かった。こんな道を5時間延々と走り続け、やっとのことで名古屋を抜けることができた。ホンと死ぬかと思った。そうして、東海市に入って、もうあと少しと思い、気が緩んでいたのか、産業道路(155号線)には入らないように気をつけていたんだけど、横の道に逸れたつもりが、ぐるぐると道に迷って、いつの間にか産業道路に入っていた。戻るに戻れず、そのまま産業道路を疾走。次のインターまで、脇目も振らず走り続けた。隣を時速80km以上で走る車と走りかなり怖かった。まぁ、警察に見つからなかったのは、良かったかな。だぶん、車に乗っていた人もびっくりしたと思う。それから、家に着く前に友達O君の家に寄った。愛知の友達・仲間に会うと、なんか本当に愛知まで戻ってきたんだなぁと言う実感が湧いてきた。でも、まだ終わりじゃない。目的地()に着くまでが、旅なのだから。


そう思い、友達に別れを告げ、家に向かった。こうして、丸2週間かけて最終目的地 実家 に到着。