プロローグに戻るよ。
2001年 春先

 朝8時。僕たちは目覚めて、旅支度を整えた。まず、昨夜テントを張っていた福山城に行って見る事にした。まだ朝もまだ早いせいか、人はあまりおらずジョギングに来ている人ぐらいだった。この城は、街のど真ん中(駅前)に建っているにもかかわらず、立派できちんと整備されていた。城の中は資料館のようになっていて結構楽しめた。そして近くに広島県立歴史博物館があったので、寄ってみることにした。1時間ぐらい見て廻り、そこで近くに古墳群があることを知ったので行って見る事にした。途中、二塚古墳・山ノ神古墳を見て、その古墳群に向かった。徐々に坂の傾斜がきつくなり、結構登ったところにその古墳群があった。それは、粟塚古墳群といい8基の古墳からなっていた。3時ごろそこを出発した。帰りはめちゃ楽だった。岡山に向かう途中、掛迫古墳・土井塚古墳・石鎚山古墳群を見つけ、そして大坊(だいぼう)古墳を見ているとき突然雨が降ってきた。かっぱは用意してはいたけど、使うはめになるとは… 雨は、かなり最悪だった。汗をかいてかっぱの中もびしょびしょ。僕なんか前が見えず、道があると思っていたら溝になっていて、そのままその溝に突っ込んでいった。あとで、友達T君に聞いたら、急に視界から消えたらしい。でも、その溝に土の斜面があったからあまり大変なことにはならなかった。その友達T君なんか、かっぱがその機能を果たしておらず、全身ぐちょぐちょになっていた。そんな状態が5時間ほど続き、岡山県倉敷市に着いた。
 倉敷には、ユースホステルがあったので、今夜はそこに泊まらせてもらうことにした。でも、その場所が分からず、電話で聞いてみたけどいまいち分からなかった。八万両というラーメン屋に来ればそこから案内してくれということだったので、とりあえず教えられたとおりに行った。


 でも、道に迷ってしまい、悩みながら進んでいると、なんかピッ!きてその方向に向かっていくと待ち合わせのラーメン屋に着いた。あのまま道に迷っていたらどうなっていたのだろう?うぅ〜怖い気がする。ユースに着いたら着いたですぐに風呂に入り、部屋も散らかったまま爆睡してしまった。