プロローグに戻るよ。
2001年 春先

 朝7時に目が覚めて外を見てみると、すごい霧であたり一面真っ白だった。僕たちが倉敷ユースホステルを出たのは10時半。本当は8時半には出る予定だった。だけど、昨日の雨で靴とか服とかがなかなか乾かないし、荷物を整理とかいろいろやっていたら、結局10時半になっていた。そして、外にでてみると昨日と打って変わって空一面に青空が広がっていた。今日は、T君が総社市にある古墳を見たいということで、ユースのおじさんたちに別れを告げ、そこに向かった。でも、せっかく来たんだから倉敷の街並みに寄ってみることにした。街並み自体は、結構いいなとは思ったけどやっぱり観光地なだけあってお土産屋ばかりだった。まぁほとんど素通りに近く、何も買わずに総社の方に向かった。総社には、吉備路がありその旧道沿いにかなりの数の古墳がある。僕たちは、ギリギリ山古墳・角力取山古墳・作山古墳・江崎古墳・こうもり塚古墳・千足古墳・造山古墳などに寄った。特に、つくりやま古墳(作山も造山も)はすごくでかい。作山は全長286m、造山は360m(日本で4番目にでかい)両方とも近くから見るとただの丘にしか見えない。作山古墳を見た後、考古館なるものを見つけたので寄ってみることにした。でも、鍵がかかっていて所有者の方に開けてもらった。その中には、いろいろな遺物や民俗用具などが乱雑に置かれていて、なんじゃこりゃというようなところだった。そんなこんなで、最後に造山古墳を見て吉備路を後にした。夕日が地平線に隠れていく時間に岡山市に入り、岡山城(烏城)を眺めるだけで、今夜のテントを張れる場所を探すことにした。だけど、なかなかいいところが見つからず結構先に進んだところで21時になり、そのとき近くにあった神社の境内に張らせてもらうことにした。(お参りはしといたよ。)